とりあえず勝ち点3はゲットしたけど:日本対バーレーン

とりあえず勝ち点3は頂いた。まずはそれを喜びたいと思う。キリンカップでのあまりにも酷い戦いぶりに比べると、結果が出たことについては評価するべきである。

ただし、内容についてはやはり物足りない、という一言に尽きる。中田、中村、小笠原、柳沢の攻撃陣に関しては時間が経過するにつれて連携が良くなったように見える。でも、中田は相変わらず活発な動きは見せたが所属チームで干されてた影響が響いたのか中盤でのパスミスも目立った。柳沢はスペースを突く動きはさすがだったがGKを抜いたときぐらいは自分でシュートして欲しかった。そこらへんの攻撃意識の欠如が最少得点での勝利になったのだと思う。特にバーレーンの動きが止まった後半30分以降は攻撃的な選手を投入して駄目押しをして欲しかった。玉田の投入は遅きに失した、と言ってもいいだろう。あるいは玉田と大黒を同時に投入するのもおもろかったと思う。

ここでがらりと話は変えるが、本大会で前回以上の成績を目標にしている日本にとっての戦術上の課題は「2列目からの突破」と「サイド攻撃」である。こうした意味で今日の1トップという選択、しかも鈴木ではなく柳沢を起用するというジーコの采配は前者の課題に対して一定の成果があった。欲を言えば2シャドーが小笠原、中村ともに司令塔タイプの選手なので、もう少し飛び出しを意識して欲しかったしあるいはどちらかに変えて玉田や大黒を入れるとさらに攻撃意識は強くなると思う。特に大黒はG大阪でも1トップ2シャドーではないけどアラウージョフェルナンジーニョとポジションチェンジを繰り返す攻撃パターンを確立しているのでこの布陣でも有効である。

しかし、後者に関してはやはり改善の余地はたくさんある。アレックス、加地ともに運動量は豊富やけど、クロスの精度が悪すぎる。特に今日の試合の場合はペナルティーエリア付近からのセンタリングは全く味方に合っていなかった。アレックスのドリブルも尽く相手DFに止められたのに周りを活かす意識がない。まぁ周りの押し上げが足りないという根本的な問題もあるけれど…今後4バックに戻す可能性も考慮して、サイドバックの人材をもう一度考え直すのにはこの後コンフェデ、東アジア選手権と代表の公式戦が続くこの時期が最後の機会やと思う。

とりあえず、今日はアウェーで勝ててよかったことを噛み締めて次回の北朝鮮戦に期待しましょう。


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