8765日。


私が生まれてから、今日でちょうど8765日目らしい。
何だか語呂がいい。

この一年間を振り返ってみると、いろんな場面で自分の人間としての小ささ、私一人だけではどうしようも出来ない無力さに自分が思っていたほど成長していなかったんだなと実感する毎日だった。

現実というものは、無力な人間には特に容赦なく厳しいものを突きつけるものだ。
これまでの経験から自分は成長したんだという自惚れを生じさせていたのは事実。高々数年で飛躍的に成長するなんて科学技術以外に有り得ない。

そんな現実を前にして、どうしようもなく立ち竦んでしまった自分が不甲斐なくて仕方がなかった。物事には必然があって結果が生まれるという考えに縛られて、自分のせいだ自分が悪いんだと責めたところで何も変えられるわけがない。

世間というものは、こんな小さな私に対しても時に寛大だ。
友達というか、仲間の大切さがわかったような気がした。

1人で過ごすことが増えて、自分と向き合う時間が増えた。
心身ともに疲れてたある晩、もしも私が内定先に就職していたら…なんてことを考えた。結論から言えば、同じくらいしんどい思いをしていたとすれば今の私はまだ自分のしたいことをやらせてもらっている分だけ得をしているんだ。

だから、どんなことがあっても例えば世界を敵に回すようなことがあっても自分だけは私を裏切ってはいけない。そのままの自分を受け入れる器量を身に付けよう。そのためにはコツコツと目の前の課題をこなしていくと同時に、自分のベクトルが正しいか見極める俯瞰的な視点も必要だ。

学部時代に色々見てきて手に入れたものを、自分のベクトルと照合しては不要なものからバッサリと切り捨てていく作業を、大学院に入学してからは続けていたように思う。そこから得られたモノは、本質的に自分が何者であるか、ベクトルはどの方向に向いているかを指し示しているものであると思う。

とりあえず就職しよう。
国際協力という言葉の意味を、もう少し広く捉えることが出来るはずやし、何より実務経験が必要だ。

その感触を大切に。
今夜も明日も神戸は雨やし、嫌なことは全部雨に流して忘れよう。

8766日目の明日は、誕生日。
たまには、自分を褒めてあげないと。