5年。

あれから5年。

ビルに飛行機が突っ込むという行為がアンビリーバボーであるが、

その何日か後に近鉄が本拠地大阪ドームで北川の代打逆転満塁サヨナラホームランを放ちパリーグ優勝を決めるという出来事もまた、アンビリーバボー。

私は長い鬱状態からとうとう体調を崩した、その矢先のことでこれらの両極端の出来事をただただテレビの前で驚嘆して眺めてただけだった。

あの頃の記憶ってあまり無いだけに、この2つの光景というのは未だに頭の片隅に強烈に残っている。

その後の混沌とした情勢というか、そもそもイデオロギーが全く異なるのに衝突しないわけが無いというのが前者。オリックスとの合併でバファローズという名称を残しながらマスコットがネッピーというねじれ現象が起きた後者。

死生観と盛者必衰。これでもかと強烈なインパクトを持って伝えたかったものは、何だったのか。

社会で生きていく上では必ず自分とは相容れない他者との関わりは欠かせないので、少なくとも他者の存在を認識すること。同じ地位に安住してるままでは問題点に気づかず、後退していくこと。

そして何より、一度しかない人生を無駄にせずに後悔もせずに自分で道を切り開いていかなければならないこと。

5年後の戒め。