ホップ、ステップ、ギャップ。

今日からまた、いつもの日常が始まる。

昨年は、ただがむしゃらに自分に与えられた仕事をきちんとやり抜くことで精一杯だったが、年も変わったんだしもう少し余裕を持って頑張らないとダメだよね、何も学習できていないよねとそうどこかで自分に言い聞かせて仕事始めの日を迎える。

いきなり物事が全てうまく回るわけではない。

全ては小さなことの積み重ねの結果でしかなくて、大事なことはその小さなことにも手を抜かず愚直に向き合うこと。きちんと成果を生み出すこと。

そんなこと、大阪に来てから散々勉強してきたつもりなんだけどな。

相変わらずの要領の悪さに、苛立ちを覚え、目の前にぶつける。

ここ数週間で小さな変化があって、それまでは目の前は壁だったのが、大事な人に変わっている。

すこぶる大切で、すこぶる喜ばしいことだけど、改めて自分の中で見えてきたものがある。

それは、長年の間ずっと蓋をしてきた、所謂「臭いもの」であって。

自分はずっと成長していたわけじゃない。

虚勢を張っていただけかもしれない。

調子のいいときにはいちびって、調子が悪いと機嫌が悪くなって。

結局、「臭いもの」を避けるために、わざと逃げてきたんだなと。

だから、いつも、理想の自分ばかり追求し続けて、クタクタに草臥れているんだなって。

そんなことに気がついて、ひとり地下鉄の中でごめん、とつぶやく。

もう少し泥臭くたって

もう少し不器用だって

もうすこし、いいじゃないか。

どこかに置き忘れてきた、そんな自分を取り戻したい。