故・仰木彬氏を悼む

オリックス監督の仰木彬氏がご逝去された。

私の記憶では当然現役当時の故人を知っているわけがない。
やはり野茂、中村、イチロー、田口らを育てた近鉄オリックスの監督時代の記憶しかない。

1988年10月19日川崎球場でのダブルヘッダー
翌89年のパリーグ制覇
95年にオリックス監督としてパリーグ制覇
翌96年には巨人を倒しての日本一


その間に関西のパリーグ球団は大きな激動があった
阪急(→現オリックス)、南海(→ダイエー→現ソフトバンク)の撤退、そして昨年の近鉄オリックスの合併

80年代後半から90年代にかけての関西パリーグ激動の時代の中心に仰木彬がいて、そして「仰木マジック」といわれたその采配で数々の名場面を作り上げた

私としてはやはりイチロー、田口らを擁してパリーグ連覇を果たした95年、96年の記憶が新しい。阪神大震災で壊滅的な被害を受けた神戸の街に、そして神戸の人間にもたらした勇気と希望は計り知れない。

そして今年、合併球団オリックスバッファローズの初代監督として就任してからは何度も健康不安説が出て、しかしそのたびに
「グラウンドで倒れたら本望や」
と語ったという。
誰もがそんなことないやろと思ったはずだ。
でも現実となった今、この言葉の重みを誰しもが感じずにはいられない。
だから吉井が、田口が涙し、イチローが絶句したのだろう。


仰木さん、今までありがとうございました。安らかに眠ってください。
故・仰木彬氏のご冥福をお祈りいたします。


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