身近な国際協力

同期から内定をもらったという知らせが届く。
数日返事が来ないことに焦っていた様子をつぶさに見ていた私には、電話の向こうの声がとてもホッとしているように聞こえる。選考にくたびれてアドレナリンが出まくっていた私もホッとする。

色々と愚痴を聞いてくれたのでお礼がしたい、というのでほな飯が食いたいと私が答えるとじゃあまた奢るわと言って、電車の中だったので手短に電話を切る。

お礼を言いたいのはこっちの方だよ、と心の中でつぶやいてみる。
否なんだろうな、お礼を言いたい人はいっぱいいる。
そう、いっぱいいる。

自分の手際の悪さ、器の小ささばかりが目に付いて嫌になった私が、それでも発狂せずにここまでこれているのはひとつは自分自身の意地と、もうひとつはこんな私でも気にかけてくれる人たちの存在である。

残念なことは、こうした身近な協力体制がもっと早く、しかも単発ではなくて線で繋がらなかったのかということ。
無知、無関心であることの平和ボケ、もとい平和さよ。
でも、国際協力って、最小化していけばとどのつまり身近な人同士の協力になるのだと思う。

そこを自覚して、あと一年を有意義に。