成長とは何か

昨日から引き続き、グローバリゼーションについての著書を読んでみる。



理論というものは、時に単純明快だ。
なぜ社会が効率よく回るのか、それがモデルによって証明されるからだ。
では、なぜ現実の社会では理論が示唆するような効率のよい社会が実現できないのか。
それを考証するために、経済学では実証分析という手法がある。

現実問題に置き換えると、例えばグローバリゼーションの下でも途上国の貧困の問題が解消されないのは、理論では考慮されない他の要素が含まれるであろうと予想することは、容易なことである。
著者によれば、それは例えば情報の非対称性であったり、イデオロギーであったり。
でも、「新しい要素」を組み込むことによって、理論というものは現実を反映するのかといわれたら、否むしろ逆のパターンになることが多い。

ある留学生の一言。
「一人が成長すれば、自ずと周りも成長する。皆一緒に成長させる必要はないんだよ」

これが、1つの突破口になってくれれば。