他人の庭は青く見える

発表前日。
やらなくちゃいけない仕事は昨日のうちに片付けることができたので、穏やかな一日となる。
地元の友人のブログを見て、久しぶりにカメラ持って出かけたいなという欲が湧くものの、そんなの無理じゃんと現実的なもう一人の私が耳元で囁く。

ゆっくり時間が取れたので、同期とアイスを食べながら長話をする。
後輩の愚痴を聞く。
兄弟子の愚痴を聞く。

同期の悩みは、単純に修論をどないすればええねんという悩み。
後輩の愚痴は、ゼミのスタイルに関する批判。
兄弟子の愚痴は、自分の境遇に対する危機感だったり研究の行き詰まりだったり。

他人の庭は青く見える。
私だってそうだ。
自分に改善の余地が残っていることはとうに承知している。
でも、目の前の視界が見通しが立たないから、なす術もなく立ち尽くさなければならない。

神戸の空を覆いつくすスモッグのように。
この閉塞感を突き抜けるブースターはいずこ?