ストイックであれ

学部時代の師匠にイギリス行きの報告をしたら、お叱りのメールを頂戴してしまった。
某団体の活動で遊びまわっている年かということ
研究論文を書くのが仕事ではないのかということ

ここで個人的な反論を書くのは好ましくないのでそれは控えておく。
でも、自分の研究活動に対してストイックであれ、という師匠の苦言は私にも理解できる。
そしてストイックという要素は、私には欠落しているものである。

大学院には私のように学部からそのまま進学した学生もいれば、社会を経験してから入学したという同期も大勢いる。
学生気分を引きずっているような同期もちらほらいる一方で、ストイックなまでに自分の研究活動に集中しているのは後者の方が多い。
この話はおそらくここで何度も書いてきたことやと思うけど。

器用な人間というのは、単にいくつものタスクを同時並行で進められる能力がある、ということだけではない。
一つずつでも、着実に進める。そして、決して手を抜かず妥協をしないので周りの評価も高まってくる。

無知な人間というのは、何でもこなせることが器用だと考えるのでいろんなことに手を出そうとする。
でも結局、中途半端なところで妥協してしまうので、結果も周りの評価も付いてこない。

私は決して研究活動もバイトも某団体の活動も手を抜いていた、というわけではない。
けれども、結果が出なかったり、周りの評価が上がらないということは、どこかで自分に妥協をしてしまったからそうなったんだということ。
結局のところ、そうなんだよなと。

頑張らなくちゃいけない、踏ん張らなくちゃいけないところなんだけどね。
でもやっぱり、今の私に対する評価はこんなもんかなという思いで八方塞になってしまっている。