冷静と情熱のあいだで

『Mr.Brain』滅多にドラマ見ないけど、見ちゃいました。

キムタク演じる九十九が、香川照之演じる丹原と真犯人は第三者であるという見解で一致するシーン。
なぜ丹原さんはそう思ったのですかという問いに「勘だ」と答えた丹原に対して、あなたを信用しますという台詞のあとに出た一言。

「ロジックはいくらでも組み替えることができる。刑事の長年の経験は信用に値する」というニュアンスだったか。

閑話休題
とりあえずここ を読んで欲しい。

「○○ができない」と相手に伝える際に、できない理由を並べなければならない場面によく遭遇する。「私は△△だから」と、後ろ向きの発言が目に付く人もいる。
私も往々にして、できない理由をつらつら並べたり後ろ向きの発言をすることがある。
でも、ここで生じるロジックには、2点問題がある。

まず、九十九の台詞を引用するわけではないけれど、ロジックはいくらでも組み替えることが可能であるということ。ロジックは結論を根拠付けるために論点が整理された状態であるけれども、ロジックの性質上論点が部品化されてしまうからだ。

次に、できない理由が自分と周囲に対する制約となってしまい、自分の活動範囲を狭めてしまう可能性があること。
今いる自分の状況をリソースと仮定すると、リソースを十分に活用できずに、目の前のチャンスを見逃してしまう危険性があるからだ。

できない理由をただ並べるのではなく、今自分が「○○ができない」状況をポジティブに捉えられるか。
できない理由の裏に隠れている発言者の本音を探るのではなく、彼(彼女)の状況からできることは何かを探ること。
自分から伝えられるようにならなければいけないし、相手にとって何ができるかを考えられるようにならないと。

そういえば、同じ会社に一年先に入社した神戸の山の先輩が、就職活動のアドバイスとしてこんなニュアンスのことを書いてたっけか。
「大事なことは、冷静な頭脳と熱いハートを持つことだ。」
言い得て妙。

今の私は、明日掴むだろう大きな幸せのために、自分のスキルを高めたり、周囲から吸収することで、自分磨きをしているんです。