変わらなきゃ:Yemen0-1Japan

イエメン 0−1 日本

高々4試合目を消化した時点で、前任者のチームと今のチームがガラリと変わるなんてことを期待してはいけない。ドイツ以前のチームは戦術やら何やらを選手個人に頼りっきりにして結局最後まで組織が熟成することはなかった。ドイツ以後のチームはまず組織として何を考えるべきかを選手に叩き込んでいる最中であって、例えば3人目の動き出しが少ないとか個人技に頼る選手がいるとか、そこら辺はしょうがないというか。

ただ4試合を消化してわかったことは、単にトップの首を替えただけじゃ根本的な解決にはなりませんよ、ということを遅ればせながら気づいたことだろう。以前にも書いたと思うが、ジーコオシムの考えるベクトルは同じ向きを向いていると私は考える。ただ前者と後者の違いは、前者はそれを選手達に見つけさせようとして組織の熟成が最後まで進まなかったのに対して、後者は長年の経験から少なくともこういう選択肢がある、と選手達に提示するカードを数多く持っていることだ。それを活かすも殺すもとどのつまりピッチで走り回る選手達にかかっておるのですよ、と。

そういう意味で、まだまだベースとなる選手を固めていない今の段階で多くを期待することは酷であろう。試合をこなしながら、チームの根幹を築いて組織の熟成をはかる。来年にはアジア杯が迫っていることを考慮するとそうのんびりとする余裕もないんだけれど、少なくともあと数試合は静観する必要があるのではないかなと。

まぁ、最後トゥーリオを前線に上げてパワープレイに転換するなど戦術面での柔軟さが少しは見えただけでもよしとしましょう。