バルバレスを通してFW観を考える:日本対ボスニア@ドルトムント



欧州の体格のよさと、南米の個人技や細かいパスワーク。やはり旧ユーゴを形成していただけあってそこら辺のテクニックは全然叶わなかった。

前半こそ、日本のペースで試合をしていたように思うけど、それは中盤で自由にボールを回せただけ。後半になるとやはりボスニアは非常に細かくて早いパスワークで日本の「穴」であるサイドを徹底的に突く攻撃が見事にはまった感がある。

今回のボスニア戦を見て思ったのは、バルバレスを通してFWとして何にプライオリティを置くべきか1つの答えが示されたのではないか、ということ。


的確なポジショニング。絶妙なタイミングでの飛び出し。ゴールに向かう気持ちのベクトル。

例えば高原や柳沢みたいにフィールドを駆け回って献身的になるのもひとつのFW像かもしれないが、バルバレスとロナウドが重なって見えた気がする。

ロナウドのプレーエリアはペナルティエリア付近のごく狭いエリアに限定される。それよりも後方にボールがあるときは歩いている、なんて話もある。しかし、ボールを持ったときのスピード、ゴールを仕留める嗅覚というものについてはいまだ世界のトップにあるのは言うまでもない。ゴールまでのプロセスは至って単純、しかし誰もそのスピードを止めることができない。

バルバレスには、ロナウドのようなスピードはないけれども、経験を積み重ねたことによるポジショニングなんかは同僚の高原はもちろん、日本のFW陣は見習うべき点はたくさんあったように思う。


ここからは個人的な意見やけど、松井を見たかったな…あと大黒ももっと早く出すべきちゃうんかな。

というか、さっきイタリア対ドイツ戦を見たんやけど、4-1はないやろ…