さすがは世界レベル…@トヨタカップ決勝

FIFA世界クラブ選手権決勝@横浜
サンパウロ1-0リバプール

久しぶりに世界レベルのサッカーを見ることが出来て、久しぶりに興奮しました。普段私は海外サッカーよりもJ派なわけですが、たまにはこうして世界レベルのサッカーを見ると相対的に現在の日本のレベルがわかる、ということで海外サッカーには全く興味がないというわけではないです。ス○パーとかWO○OWに加入してないから普段見られへんだけやねん(笑)

そんなことは置いといて、リバプールもジェラードやルイスガルシアを中心に圧倒的に試合を支配して、後半は怒涛の攻撃を見せたにも関わらず、サンパウロGKセニを中心としてゴール前を固めた守備網を突破することは最後まで出来なかった。そのサンパウロの戦いぶりに対する是非はさておき、昨日の試合で両チームが見せたスタイルは、現状の日本サッカー、ひいては日本代表の戦い方に大きなヒントを与えたような気がする。

まずは守備から検証すると、現在のジーコジャパンの守備意識は宮本の言葉を借りると「必ずリベロ1人を余らせる」というもの。これはトルシエ時代や現在の欧州サッカーで主流のラインを上げてコンパクトな守備網を形成する考えとは真逆の、あえてラインを下がり目にしてそのかわりゴール前、ペナルティエリア付近を固めるというコンセプト。ラインを上げることによるリスクを回避するための戦術といえる。これはまさに昨日のサンパウロが後半取っていた戦術となる。中盤ではある程度ボールを回させてもいいが、締めるところは締める。

次に攻撃に関しては、やはり
・2列目以降の飛び出し
・精度が高く強弱のバリエーションがあるクロス
・正確なボールコントロール

これらが重要な要素になることが改めて証明された。この3点は現代サッカーにおいては基本的なことであるのに日本代表に還元すると、
・2列目以降の飛び出しは皆無
・両サイド(特に左)からのクロスはワンパターンで精度も低い
・それ以前にきちんとしたボールコントロールが出来ていない

ことは致命的な欠陥である。

まぁとにかく、退屈な代表のサッカーを見るよりも数十倍面白いサッカーを見せてくれた両チームに敬意を表して、今後の日本サッカーの行方を見続けたいですね。