さらば大阪、ただいま神戸。

週末に大学の成績発表がありました。

無事に、というかようやく単位が揃って卒業が決定
三宮のバイト先に春から新卒として就職する同じ大学の人がバイトとして研修を兼ねて働いてて、更衣室で2人で「良かったな」なんて男の会話を交わしたのは置いといて(笑)、これで声を大にして堂々と言えます。

春から神戸で大学院生としての生活がスタートします。

というわけで今回は大学での4年間、浪人時代も含めて5年間を振り返ってみましょうかね。


この5年間というのは、私の中では一度自分をリセットし、また新しい自分を再構築する、という作業をするのに費やしたのではないかと考えています。浪人時代を含めた5年間のうち前半の2年半は精神的に不安定な状態が続いて、パニックの発作で病院に駆け込み最後は心療内科へ通院しながら薬を飲んで過ごす毎日。日常の生活はこなせたんですけど、一日一日を生きるのがやっとで、将来のことなんて考える余裕なんて当然なかったものですよね。自分の「死」を意識したのもこの頃。生きてるものはいつかは終わりが来るときがある。終焉を迎えたときに、後悔だけはしないように今の自分にとってどの選択が最適かを考えるようにしよう。その積み重ねによって自分の道ができる。

それまでは必死に社会の中で自分の存在意義を確かめようと必死になってましたけど、それって最後の最後ではっきりとした答えが出てくるんとちゃうか、だから人生って不思議で奥が深いねんな。なんてことを通院し始めて発作が落ち着いた頃に考えてました。

通院と平行して地元でイタリアンのレストランでバイトをはじめて、「とりあえず半年頑張って、何もなかったら次のステップを考えよう」ということで社会へのリハビリを始めたのが2003年の春。半年間通院してバイトをコツコツ頑張って、発作が治まってきた中で次のステップを考えたとき、「そうだ、大阪でバイトしよう」ということで始めたのが大阪駅構内のバイト。

オープニングやったというのも、一から店を大きくするのと一から自分を再構築するのと重なって頑張れるのではないか、という気持ちもありました。

確かに2年以上も続けてたらしんどいこともたくさんありました。でも、自分の思いを伝える、相手の思いに耳を傾ける、そしてお互いに信頼するという人間関係の上で最も基本的なこと、それと仕事でも何でも頑張ったら結果は勝手についてくるもんなんやというこれから社会に出る上で最も大切なことを勉強したような気がします。どちらもものすごく根本的なことなんですけど、今までの私はそんなこと出来てなかったし浪人のときとか大学に入った頃は自分のことで頭が一杯やったから、ここまで出来るようになった自分を嬉しく思ったもんです。

横浜に一週間団体の仕事で滞在して
初めての海外、韓国に一週間滞在して

この2つの行事は共に関西から私一人で参加したものです。明石から神戸、神戸から大阪という移り変わりの中で得た新しい世界観、関西から関東、日本から海外へと飛び出していく中で私は他者に対する自己の存在を客観的に見つめることが出来た、そんな気がします。

blogを開設して
就活をして
大学院に合格して
他にもあんなことやこんなこと・・・

この1年間というのはひたすらバイトに励む一方でblogを通じていろんな出会いがありましたし個人的に色々経験することが出来ました。その中で「今社会に出て大丈夫か」なんて自問したこともありました。大学院に合格してからは次の目標を見失いそうになったこともありました。バイトや学業のことだけやなくてもっといろんなことを考える余裕が出てきた、それに気づくことでまた自分に新しい課題が出来たんじゃないか。そんな気がします。

そして、神戸。

4年間大阪で、いわば「外」の文化に触れてきたのでもう1度自分のルーツである文化を見つめなおしたい。でも「内」にとどまることなく今まで経験しなかった世界もどんどん体験したい。知識は大学院で学べるから、それ以外のことを吸収して人間的に何倍も大きくなって、エエ男になりたいな。

これが今の私の目標ですかね。

2年後はたぶん就職すると思う。
それまでたっぷり時間はあるから、2年分といわずその何倍もの経験値を身に付けてから社会に出よう。


ひとまず、4年間ありがとう大阪。
そして、これからもよろしく神戸。