高架下の奥深く:カレーそば

新開地が大阪で言うところの新世界やとしたら、

三宮〜神戸間の高架下(通称モトコー)は、大阪でいえば中崎町と十三と堀江をミックスしたような通りだ。



なんて書くと格好がつくかもしれませんが、神戸は狭いがゆえに高架下までもが神戸文化を形成している、だから神戸は東京や京都や大阪と比べて歩き回らずに体験できる、そんな街が好きなんです。

しかも三ノ宮駅の西側から神戸駅の東側、ちょうど西元町駅の側辺りまで続くこの通りは、以前紹介した韓国スープのお店もこの通り沿いなんですが、衣食住のうち衣と食を賄うことのできる、そんな機能的な街でもあるんです。

さて、神戸での生活にだいぶ慣れてきたんですが、そういえば休憩時間に外まで出かける時間がなくって、この1ヶ月の私の三宮での活動範囲ってものすごく狭い。そんなことに気がついて、ちょうど昨日は久しぶりに昼からちょっと時間が空いたのでバイト帰りにあの有名なカレーそばを食べに行こうかなと、また高架下に足を伸ばしたのでありました。

今回訪れた「信そば 長野屋」さん、テレビや雑誌でよく取り上げられる有名な蕎麦屋さんの名物はカレーそば。最近上沼さんの深夜番組のカレーうどんのコーナーにはまってしまっているカレーうどん教の私としては、一度は行っておきたかったお店。

昼食時を外して訪れたのか、はたまた高架下の迷路みたいな路地の奥に位置するからか、外の喧騒とは裏腹にゆったりと時間が流れ、人柄のいいご主人が常連さんと世間話をしている、昔ながらの蕎麦屋さんという感じ。

頂いたカレーそば(750円)は、私好みの濃い目のあん、カレー粉の香りも出汁の香りも喧嘩しないのは恐らくウスターソースのおかげかなと。カレーうどん、カレーそばがおいしいお店は、他のうどんやらそばを頼んでもおいしい。しかも人気がある。これって関西のうどん屋の隠れた法則かも知れまへんな。



「信そば長野屋」(神戸・三宮)
神戸市中央区北長狭通1-32-15 JR高架下2F
078-331-7356